ミラーボックスは木工がメイン。 元々は材料のバーチ合板を買って自分でルーターで切り出すつもりでいしたが木工CNCを使った加工サービスが個人でも利用できる事を知り、外注しました。

2024年4月に木工を進め、2024年11月にFRPによる防水(防湿)の加工を行いました。

2024年2月 : FRP板の切断

MBX ホームデポで買ってきた浴室の内装用?のFRP板を切断しました。 最初ルーターで切ろうとして失敗。手鋸のほうが早く、かつ正確に切断できました。 これは高度軸に貼り付ける材料となります。

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2024年3月 : 木工CNC加工の依頼

MBX ミラーボックスに使用するバーチ合板は テツヤ・ジャパン から購入(バーチ耐水合板)に合わせて、木工CNCで加工してもらうことにしました。 CADデータを送って見積り、発注しました。

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2024年4月 : 木工

MBX テツヤ・ジャパン に依頼していた合板が送られてきました。実家の前の道では4トン車は停められないことやパレットに載った荷姿を想像して、西濃運輸の営業所留めで依頼して、軽トラをレンタルして取りに行くことにしました。
MBX 開梱したところ。丁寧に梱包してもらっていました。とても綺麗!
MBX 全て開梱して机の上に並べてみました。とにかく綺麗!そして高精度!自分の工作ではこのようには仕上げられないと思います。テツヤ・ジャパンに木工CNC加工を依頼して正解でした。
MBX バーチ耐水合板の断面。綺麗に積層が見えます。18mm厚で13層あります。
MBX 早速加工に移ります。ルーターでR3で面取りします。
MBX ルーターで18mmの溝を掘りました。長い合板を定規にして綺麗に切ることができました。
MBX 45度カットもルーターで行う事で高精度に綺麗に加工できました。
MBX ノミを使って溝を仕上げます。
MBX 穴は木工CNCでプレカットしてもらっていましたがいくつかボール盤で皿ザグリを追加しました。
MBX インサートナットもこのタイミングでねじ込みました。
MBX 彫刻刀を使った加工も行いました。この彫刻刀、小学校の時に図工の授業で買ったもので、役に立ちました。
MBX 天板のみ、黒色のステインで着色しました。 後から黒く塗りつぶすかもしれない箇所ですが木目が僅かに見えた方が綺麗と思い、着色してみました。
MBX 概ね部品の加工が完了したので順次貼り合わせていきます。 タイトボンドを使用して張り合わせていきます。
MBX 貼り合わせでは見えないところにダボを打って接着で位置がズレないように位置合わせします。
MBX 工作机の天板と側面を利用することで正確に90度に組み立てます。
MBX 組立はダボを併用してボンド接着で行います。ダボマーカーを使って正確な位置に穴開けします。
MBX 木工クランプを使ってしっかりと圧力を掛けて接着して組み立てていきます。
MBX だいぶ出来上がってきました。
MBX 反対側の高度軸もダボをたくさん打って組み立てます。
MBX 斜め45度の部材(厚さ9mmの合板)は後からボンドで貼り合わせました。ラッシングベルトを使って圧力を掛けながら乾燥を待ちます。
MBX 乾燥後は出っぱった箇所をノコギリ・かんなを使って削り落として滑らかな形状にしました。この作業は力が要り、疲れました。あと、ちょっと削りすぎた箇所ができてしまいました。 80番のサンドペーパーで形を整えて滑らかして誤魔化しました。
MBX ミラーボックスの内側にはGFRPを貼るため角に面木を接着しました。予め45度、67.5度に正確にカットできるよう3Dプリンターでジグを用意していたので簡単に綺麗に作ることができました。
MBX ミラーボックスの蓋も組み立てました。自作76cmドブの場合、蓋は密閉容器の一部なので強度が必要です。厚さ9mmの合板を使用しました。なのでけっこう重いです。
MBX サンドペーパーを使って表面を綺麗にして、また貼り合わせ箇所はルーターでツライチになるよう加工しました。けっこう時間がかかりました。 その後、天板のみ黒色のステインで再度着色して綺麗に仕上げました。
MBX ここからは塗装です。水性サンディングシーラーを2回、水性ウレタンニスを3回ずつ塗っていきます。
MBX 塗料が垂れるのがイヤなので6面、向きを変えながら塗っていきます。6面塗ったら320番のサンドペーパーで研磨して平滑にして、さらに塗り重ねていきます。
MBX 水性塗料なので臭いもほとんどなく乾燥も早くて作業が捗ります。が、さすがに大きく塗る面積も広いのでなかなか進捗しません。
MBX 完成。塗装には丸4日必要でした。
MBX 別の角度から。狙い通り綺麗に塗装できました。 木口も合板の積層が綺麗に見えています。 時間を掛けて、角は全て面取り、貼り合わせ面もルーターでツライチになるよう加工したので手触りも良好です。大変満足な仕上がりが得られました。
MBX 保管のため工作部屋から出して車に乗せました。幅約90cm、日産ノートにギリギリ載りました。
MBX 兄の家の普段使っていない仏壇の横で保管することにしました。ひとまずお盆前まで置かせてもらいます。うまくカモフラージュできてる?

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2024年6月 : 乾燥剤

MBX ミラーボックスは密閉構造として、乾燥剤を入れて中を低湿度環境に保ちます。 乾燥剤と、それを入れるケースを用意しました。ケースにはΦ18mmの穴をたくさん開けました。

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2024年9月 : 追加工

MBX ミラーボックスの蓋に圧力調整弁を取り付ける為の穴を開けます。
MBX きれいに加工できました。
MBX プロテクティブベント を蓋に取り付けました。これで圧力変動にも耐えられるはずです。
MBX 設計変更に伴ってミラーボックスの蓋をルーターで追加工します。 ナットの収まるスペースを確保するためルーターで深さ3mm掘り下げました。
MBX うまく加工できました。

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2024年11月 : FRP加工

MBX フタの側面に養生テープを貼ってFRP加工の準備をします。
MBX FRP加工ではまず合板部分にシーラーを塗ります。
MBX 次にガラス繊維を貼っていくのですがガラス繊維は直角には貼れないので直角を出すところは防水テープを貼ってガラス繊維の代替とします。 寸法を測ってハサミで切り込みを入れ、ぴったりきれいに貼り付けを試みます。
MBX 防水テープを貼り終えました。きれいにシワなく貼るの2時間近くかかりました。 このあともう一枚のフタも同様に防水テープを貼り付けました。
MBX ガラス繊維もハサミで切断して準備します。 内側の丸は少し大きめに、外側はぴったりサイズで切り出して準備します。
MBX FRP樹脂に硬化剤を混ぜてローラーでガラス繊維に塗って馴染ませていきます。 気温は10度ぐらいだったので硬化剤は2%ぐらいを目安に加えました。
MBX 2時間程度して半乾き位のタイミングでハサミを使って余分なガラス繊維を除去しました。完全硬化するとカチカチで除去困難ですが硬化中ならハサミやナイフで簡単に切れました。 ただし一箇所ガラス繊維が浮いてしまいうまく貼れていないところがありました。 ガラス繊維を載せる前にまず樹脂を塗って、その上にガラス繊維を載せるべきでした。
MBX 時間が足りないので夜にも作業を実施。黒色のトップコートを塗布しました。
MBX 翌朝、しっかり乾燥していることを確認して触ってみるとけっこう凸凹していて、またガラス繊維が飛び出しているところもあり、良くありませんでした。完成を焦って樹脂とトップコートの間のサンドペーパー掛けを省略したのが失敗でした。 サンドペーパーで入念に研磨して再度トップコートを塗布しました。 今回は平滑にきれいに仕上げることができました。
MBX ここでミラーボックス筐体に主鏡光軸調整モーターのコントローラーの配線のためφ22mmで穴をあけました。
MBX ここからミラーボックスもFRP加工の準備をします。まずは裏面から。
MBX 合板の縁をマスキングテープで養生して、それ以外も養生用のビニールを張っていきます。 主鏡セル取り付け穴などの穴はマスキングテープで埋めました。
MBX 表面も養生し、養生はこれで完成。 けっこう養生にも時間が必要で、ここまで3時間近くかかりました。
MBX この日は午後から雨の予報だったのでブルーシートで囲って雨対策しました。
MBX 翌日いよいよFRP加工です。 まずガラス繊維をハサミで切ってちょうど良い大きさに準備します。
MBX 反対側のガラス繊維も切り出して準備完了です。
MBX まず下地として合板にシーラーを塗ります。
MBX ミラーボックス内側にシーラーを塗って数時間乾かします。
MBX 次に、まずFRP樹脂を塗り、次に予め形に合わせて切っておいたガラス繊維を載せ、さらにFRP樹脂を染みこませるようにローラーで塗っていき、ガラス繊維をシワ無く張り合わせていきます。
MBX 細かい所もうまく貼ることができました。今回は浮くところもなく、狙い通りうまく貼れました。 写真のような凹部にも小さく切ったガラス繊維を貼って塞ぎました。
MBX 半乾きの状態でハサミ・ナイフを使って余分なガラス繊維を切り取り、次にひっくり返して反対側もFRP加工しました。 その後反対側も半乾きの状態で余分なガラス繊維を除去してこの日はここまで。 十分に乾燥させます。
MBX 翌日はトップコートを塗る準備からスタートです。 トップコートを塗布する前にサンドペーパーでFRP樹脂の表面を研磨して平滑に整えました。
MBX 黒色のトップコートを塗布していきます。
MBX ひっくり返して反対側も塗布します。
MBX 塗布してから4時間程度経過、概ね乾燥したので養生を取り除きました。
MBX 余分をナイフで削って除去し、さらにサンドペーパーで断面を仕上げました。 これも思った以上に作業が進まず、時間がかかり、大変な作業でした。
MBX FRP加工から2日経過して概ね臭いも抜けたので保管場所である兄の家の仏間に運び込みました。 ロッカーボックスに載せたところ、ドブソニアンらしくなりました。
MBX ミラーボックスは今回の作業で概ね完了しました。

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