2023年10月からトップケージの製作も開始しました。 トップケージは副鏡セルや遮光板にGFRPを使うため、まずはGFRPの型枠・木型の製作からはじめました。

2023年10月 : FRPの木型の製作

SMC まず副鏡セルのGFRPの型枠・木枠を製作します。ホームセンターで買ってきた合板で製作します。
SMC ルーターを使って穴を開けていきます。
SMC 直径約7インチ(178mm)の円盤が切り出せました。
SMC カットして型枠・木型の形にします。
SMC 木工ボンドで固定します。

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2023年11月 : FRPの木型の製作 (続き)

SMC 遮光板もGFRPで製作します。ホームセンターで追加で合板を購入してきました。
SMC ルーターで切り出し。
SMC どんどん切っていきます。
SMC こちらもどんどん切っていきます。この後直線カットしました。
SMC 切り出した合板。
SMC 木工ボンドで重ねていきます。
SMC 乾燥させながら少しずつ作業を進めます。
SMC 貼り合わせできたところ。だいぶ形になってきました。
SMC ノコギリで切り出して形を仕上げていきます。
SMC 木工パテで埋めて適宜修正します。
SMC 最後にくっつけて完成。この後サーフェーサーで塗装しました。
SMC 副鏡セルのGFRP型枠もノコギリで切断しました。こちらは少し失敗。

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2023年12月 : Feather Touch Focuser の購入

SMC Starlight Instrument に注文していた 接眼部 が届きました。
SMC GFRPの木枠の工作を進めます。 手鋸で切っていきます。
SMC 綺麗に切れました。この後、組み立てジグを3Dプリンターで作って完成。

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2024年2月 : 木工、副鏡セル部品の製作

SMC トップケージの補強部品をルーターで切り出します。テンプレートを使った加工です。
SMC うまく切り出せました。
SMC ルーターでさらに部品を切り出します。
SMC 副鏡セルのベースプレートを製作しました。ただし木工ボンドでくっつけていた部品がサンドペーパーで加工中に取れてしまいました。強度不足だったようです。
SMC そこで1/4インチのダボを打ち込みました。通し穴で、ダボ2本で下まで貫通しています。これでしっかり固定できたはずです。

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2024年3月 : 塗装

SMC 油性ポリウレタン(透明ニス・ツヤあり)で塗装します。
SMC 十分に乾かしてからペーパー掛けして3度塗りしました。
SMC 副鏡セル内に入れる発泡スチロール製のスペーサーも電熱線でカットしました。 このあと45度に切って形を整えます。
SMC 適当に加工したためうまく45度に切れませんでした。 ジグを作り直して作り直そうと思います。

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2024年4月 : 木工、金工(アルミブロックの手加工)

SMC テツヤ・ジャパン で木工CNC加工してもらったトップケージを加工していきます。
SMC ハワイで作っていた部品が少し形状が違ったようで、滑らかに繋がるように(誤魔化すため)ルーターで面取りして整えました。
SMC ルーターを使ってどんどん加工していきます。
SMC アルミパイプを取り付けるための直径28mm、深さ3mmの深ザグリはテンプレートを使ってルーターで開けました。 ルーターはプランジャータイプのベースを使用しましたが、深さは変わってしまうようでした。都度確認するか、固定ベースを使用した方が良かったです。
SMC ルーターでならい加工。
SMC ぴったりサイズで加工できました。
SMC サンドペーパーで仕上げてタイトボンドで貼り付けました。
SMC ここでボンドの乾燥を待つ間に塗装する色を考えました。いくつかステインで着色して比較します。ワシンの水性ポアーステインで、メープル、ネープルスイエロー、ホワイト、無着色を比較しました。
SMC 一番上、無着色のものが材料のバーチの色が出ていて良いと思いました。サンディングシーラーを2回、ウレタンニスを3回塗り重ねると膜厚も十分にあって仕上がりも良さそうです。
SMC 断面も無着色の場合が一番綺麗に色が見えていると思います。自作76cmドブソニアンは無着色でバーチの色で製作することにします。
SMC サンディングシーラーを2回、水性ウレタンニスを3回ずつ塗ります。側面も慎重に塗りましたがけっこう垂れてしまい、サンドペーパーでの修正が大変でした。
SMC 塗装はこれで完了。塗って数日は少しベタつくようで、被膜もまだ柔らかいようです。組み立てはしばらくあと(数ヶ月後?)にしようと思います。
SMC 木工が完了したので他の作業、アルミパイプにスターファングルナットを圧入しました。 最初そのまま打ち込んだところアルミパイプに傷が付いてしまいました。 2回目はテープで養生したところ、傷も付かず綺麗に圧入できました。圧入は硬くてけっこう大変だった。
SMC バンドソーを使った金工もいくつか行いました。
SMC ハワイに戻ってからは75mm角、長さ120mmのアルミ棒(6063)を加工していきます。まずはけがき針でけがきます。
SMC ボール盤で穴開け。厚さ120mmなので両端から穴を開けます。垂直になるようテーブルは使用せずボール盤の台座に合板等を敷いてできるだけ垂直になる用にして穴開けしました。
SMC 120mm厚のアルミ棒は金ノコで手動で切断します。 ノコギリの歯は新品を買ってきて(18山)それを使います。
SMC ブルーテープ(マスキングテープ)で養生して、あと3Dプリンターで作ったガイドに沿わせて金ノコを動かしていきます。1分間に0.5mm位切れるようで、8時間ぐらいやれば全部切れる計算です。
SMC 約1週間かけて切り出しました。 さすがに疲れました。
SMC 80番の紙ヤスリを使って表面を平滑に仕上げます。綺麗に加工できました。
SMC その他、諸々ボール盤で穴開け加工します。
SMC タップ加工。M6のアルミや軟鉄なのでサクサク加工できます。
SMC M10のロッドエンドも金ノコでカットします。直前に120mm厚のアルミ棒を8時間かけて切っていたので、あっという間に切断できた印象です。
SMC 出来上がった部品はベルトサンダーで平滑に加工します。 うるさいので今回から加工場所を室内に移しました。
SMC 部品一覧。副鏡セル、副鏡光軸調、副鏡スパイダーの部品です。
SMC 仮組み。良い感じに仕上がりました。
SMC 副鏡側。M10のロッドエンドを使うことで1点で滑らかに光軸調整の荷重を支えます。
SMC トップケージで使うアルミパイプの加工。ジグを使って正確に中心に穴を開けます。ジグを使わないとズレるので、慎重に加工します。
SMC スターアングルナットを圧入していきます。硬くて大変。
SMC 一通り加工が終わりました。スターアングルナットを使うことでこんな感じでアルミパイプの端面にM6ネジが取り付けられます。
SMC 続いて接眼部のパーツの加工。5mm厚のアルミ板にΦ70mmの穴をホールソーで開けます。 予めビスで合板に固定して作業です。1時間ぐらいかかりましたが綺麗に穴開けできました。
SMC ここで問題発覚。接眼部ベースの取り付けねじの位置がズレていました。 これ、もともとフェザータッチフォーカサーのピッチが2.85インチという中途半端な独自仕様だったのがいつの間にか一般的な70mmに変更になったもののよう。5mm厚のアルミ板の穴を大きくして誤魔化すことにします。
SMC ベルトサンダーで時間を掛けて削ってぴったりの寸法に加工。事前に作っていた合板の部品にぴったりと取り付けられるようになりました。
SMC フェザータッチフォーカサーを仮組み。良い感じにできました。

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2024年6月 : 諸々のパーツの加工

SMC ベルトサンダーで光軸調整ネジの先端を丸く加工します。
SMC スパイダーの材質は厚さ1.5mmのCFRP板です。 ボール盤で穴開けして、バンドソーで切り出しました。
SMC 50mm x 50mmのL字のアルミアングルをバンドソーで加工していきます。 まず幅40mmで切り出します。
SMC 次に40mm x 44mm となるよう加工します。
SMC 加工したところ。
SMC さらにボール盤で穴開けして、その穴に合わせて溝を加工しました。
SMC スパイダーを張る部品は10mm x 20mm x 40mmの鉄材から切り出しました。 バンドソーで3mmの溝を切っていきます。
SMC バンドソーの歯の厚さは1mm程度、慎重に加工します。 鉄材ですがバイメタルの鋸歯を使うことでサクサク加工できました。
SMC 狙い通りの形状に加工できました。
SMC スパイダーの中心に位置するM10の寸切りネジは先端に切れ込みを入れます。 こうすることでマイナスドライバーで回すことができるようになります。 ステンレスでしたがこちらもバイメタルの鋸歯で難なく加工できました。
SMC スパイダーと接眼部を組み立ててみました。良い感じに仕上がりました。
SMC バンドソーで切り出したL字金具を追加工していきます。
SMC ボール盤で穴開け。
RBB スパイダー金具も加工します。センタードリルで下穴を開けます。
RBB 次にタップの下穴を開けます。
SMC M6のタップを切っていきます。
SMC ベルトサンダーで仕上げ。角が取れると触ったときの感触が大きく変わります。 怪我の防止も兼ねてC0.5~1位に加工しました。
SMC 鉄の部品は錆びるので加工後すぐ塗装しました。

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2024年10月 : 副鏡裏面フォームの製作

SMC 自宅に転がっていた積層品緩衝材を使って副鏡の裏面フォームを作ることにしました。まずはボールペンでけがきます。
SMC ラフに切り出したところ。
SMC ナイフを使ってまっすぐに切り出します。サクサク切れて加工しやすいです。
SMC 部品の切り出しが完了しました。
SMC ボンドでくっつけていきます。材質はポリエチレンなので本来はくっつかないハズですが表面処理がされているのかかなりしっかりと貼り付けできました。
SMC 張り合わせて乾燥させた後、斜め45°に着るためのけがき線を油性ペンで引きます。
SMC 斜め45°にカットしたところ。綺麗に加工できました。 副鏡裏面ヒーター用の凹みや配線用の穴も開ける必要がありますが、その辺りは現物合わせで加工しようと思い、今回はこれぐらいで作業完了としました。

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2024年11月 : FRP加工

SMC 副鏡が想定の1インチ厚ではなく1.25インチ厚とのことだったのでFRPの木型も設計変更が必要になりました。 ホームセンターで5.5mm厚の合板を購入して、バンドソーで切り出しました。
SMC うまく切り出せました。 バンドソーでサクサク加工できました。
SMC 加工した5.5mm合板を木型に木工ボンドで貼り合わせて、また隙間も木工パテで埋めました。 このあと丸一日乾燥させました。
SMC 乾燥後はサンドペーパーをかけて平滑にしました。 実際にはこのあと2回、パテ埋め、乾燥、ペーパー掛けを繰り返しました。
SMC ここでFRP加工に必要なものを用意します。
SMC まず離型ワックスを木型に塗り込みます。 最初この作業を室内(工作部屋)で行ったのですが失敗でした。 古い灯油のような臭いがきつく、この作業は野外で行うべきです。 ワックスを塗って、乾燥させて、を4回繰り返しました。
SMC 臭いがきついのでここからの作業は屋外で行う事にしました。 この後使うFRP樹脂も特有の臭いがあるのでこれらの作業は野外で行うべきです。
SMC まず木型に離型剤のPVAを塗って乾燥させます。
SMC 次に黒色のゲルコートを塗ります。
SMC ゲルコートが乾燥したらガラス繊維を形に合わせてハサミで切り出します。ここでゲルコートの上にガラス繊維がくっついてボロボロとほぐれてしまうことがわかりました。 この作業はゲルコートを塗る前に行った方が良いようです。
SMC ガラス繊維を載せ、その上からFRP樹脂をローラーで塗っていきます。 綺麗に貼れましたが気泡やシワができるところの修正が大変でした。 ここでゲルコートの上にまずFRP樹脂を塗って、その上にガラス繊維をシワなく載せ、その状態でFRP樹脂をさらに塗って馴染ませればこの工程はもっと簡単にできそうです。
SMC 2時間ほど乾燥させると半乾き状態となりました。この状態で余分なガラス繊維をハサミやナイフでカットして除去しました。 ちなみにガラス繊維は450番のものを1層としました。
SMC さらに黒色のトップコートを塗って仕上げました。 完成を焦ってFRP樹脂とトップコートの間のサンドペーパー掛けを省略したのですがこれは失敗でした。 表面が凸凹しています。 最終的につや消し黒で塗るのでその時にペーパー掛けしたいと思います。
SMC 木型から外しました。問題なく取り外せました。 ガラス繊維が1層なので厚さは1mm以下、くにゃくにゃ曲がるけれど形状を維持するだけの十分な強度はある感じで、思っていたようなものができました。
SMC 裏側はこちら。 白く写っているのは剥離剤のPVAで水で洗えば綺麗に落ちました。
SMC 副鏡セルもFRPで作っていたのですがこちらは形状が難しくガラス繊維を貼る途中で完成は諦めました。
SMC 副鏡セルのFRP加工をやり直すことにしました。まず最初に上面にガラス繊維を貼ります。そういえばゲルコートを塗るのを忘れていました。
SMC 半乾きの状態で余分なガラス遷移をハサミでカットして取り除き、今度は側面にガラス繊維を巻いていきます。
SMC 再び半乾きの状態でガラス繊維をカットして形状を整えます。
SMC ここで側面と上面をくっつけるため防水テープを貼ることにしました。重なったりシワにならないよう丁寧に貼り合わせしました。
SMC 防水テープの上にFRP樹脂を塗布します。
SMC さらに黒色のトップコートで仕上げます。
SMC 出来上がりました。しかし型から外してみたところ1層しか積層していないためふにゃふにゃで強度が心配です。
SMC そこでもう1層重ねることにしました。形状変形を恐れて再び木型を中にセットして作業を行います。
SMC ガラス繊維を載せFRP樹脂で貼っていきます。今度は側面から。
SMC 半乾きの状態でガラス繊維をカットします。
SMC 上面にもガラス繊維を貼っていきます。
SMC そして半乾き状態でハサミでカット。
SMC 側面と上面の間に少し隙間ができてしまいました。 強度が心配です。
SMC そこで幅2cm程度に切ったガラス繊維をつなぎ目に当ててFRP樹脂を流し込み補強とすることにしました。 これでどれぐらい意味があるかは不明です。
SMC これも半乾き状態で余分なガラス繊維をカットして仕上げます。 この後サンドペーパー掛けして表面を均しました。
SMC 黒色のトップコートを塗って仕上げます。 作業時間が足りないので夜に行いました。
SMC こんな感じにできあがりました。 形状は後日ドレメルを使って修正・仕上げる予定です。
SMC 内側から。 木型のつなぎ目が転写されFRPも凸凹しています。 こちらも後日修正が必要です。
SMC 側面と上面の隙間はですが、ほぼ無くなったと言えば無くなったのですが1箇所浮いているところが見つかりました。 ここは後日FRP補修用のパテで埋めようと思います。
SMC 全体としては2層積層しているので強度は十分ありそうです。 副鏡モックアップ等と組み合わせて仮組します。
SMC 以前製作していた副鏡モックアップを入れ、裏面フォームも取り付けてみました。少しキツいですがほぼ狙い通りな感じです。
SMC こんな感じで上手くフィットしました。 問題なく組み立てられることが確認できました。
SMC FRP加工の他にも、今回はトップケージの諸々の追加工も行いました。こちらも副鏡の厚さが当初想定していた1インチではなく1.25インチということでスパイダーの取り付け位置を変更することにしました。
SMC トップケージの部品もここまでで一通りできあがったので全体を仮組みします。
SMC FRPで作った遮光板はこのような形でスパイダーに取り付けます。 狙った通りの綺麗な円弧の形を保っています。
SMC 反対側から。遮光板は後日ドレメルで穴を開けて仕上げる予定です。
SMC トップケージ側面から。 接眼部、ファインダーもこんな感じで取り付けます。
SMC 副鏡セルも一緒に。
SMC トップケージはこれでほぼ形になりました。 細かい作業はまだまだ必要なのですが一応完成の目処がつきました。

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2024年12月 : アルマイト加工

SMC トップケージの部品もアルマイト加工することにしました。 パーツクリーナーで油脂を取り除き、水酸化ナトリウムと硝酸で処理した後、アルミ針金を割り箸を使って部品にしっかり取り付け、アルミ棒に吊してアルマイト加工の準備を行います。 空きのプラケースを使って部品の高さがちょうど良くなるよう調整します。
SMC 硫酸で30分陽極酸化させた後は50度に温めた染色液に25分間に漬けて黒く染め、そのあと90度に加熱した封孔液で25分程度煮て封孔処理を行います。 トップケージのアルミ部品は全て黒アルマイト処理としました。 黒アルマイトとすることでアルミ表面の硬度を高めつつ、迷光防止とすることを意図しましたが、部品が黒くなると締まって見えて格好良いです。

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