すぐ近くの金色に輝く星(HD121197, 6.5等)との対比がとても美しい銀河団。 NGC5350はこの銀河団で最も大きいが、淡く、はっきりとした特徴は見られない。 NGC5353がこの銀河団の中で最も明るく見える。比較的小さく表面輝度が高いことからそう感じたのだろう。なんとなく渦を巻いているような感じがした。 その隣のNGC5354は小さいが明るく見える。こちらは均整の取れた球状で、特に目立つような構造は見られなかった。 NGC5355は南北方向にわずかに伸びているように見えた。 NGC5358はこの銀河団で最も淡いが、東西に細長く延びているのが分かる。
銀それぞれの銀河を詳しく見るのであればもう少し倍率があった方が良かったと思われる。 しかし、この天体の場合は銀河団と金色の恒星との対比が重要で、この美しさは230倍がベストと感じた。
NGC5350 | りょうけん座 | 銀河 | 11.6等 | 3.2'x2.6' | 1000万光年 |
NGC5353 | りょうけん座 | 銀河 | 11.1等 | 2.8'x1.9' | - |
NGC5354 | りょうけん座 | 銀河 | 11.5等 | 2.3'x2' | - |
NGC5355 | りょうけん座 | 銀河 | 13等 | 1.2'x0.7' | - |
NGC5358 | りょうけん座 | 銀河 | 13.7等 | 1.1'x0.3' | - |
スケッチ終了日時 | 2019年3月8日24時05分 |
観測場所 | ハワイ島 マウナロア山 スイッチバック (海抜2,550m) |
使用機材 | 自作60cmドブソニアン + SIPS + XW10 (230倍、0.31度) |