IC1296のスケッチ

2019年5月10日に自作60cmドブソニアンでM57とIC1296のスケッチをとりました。 詳細は IC1296のスケッチ をご覧ください。


M57 リング状星雲 (NGC6720) のスケッチ

M57 リング状星雲 (NGC6720) のスケッチ

中心星がそらし目で見えた! シーイング・透明度共に恵まれたからだろう。 あと光軸も入念に合わせ、倍率も480倍とかなり高倍率でチャレンジした。 今回のスケッチでは中心星をかなりはっきりと描いてしまっているが、実際はこんなにはっきりと見えるわけではない。 (中心星が見えた瞬間はこんな感じにハッとするように私には見えました。) 時間をかけて目を慣らし、シーイングの良くなる瞬間を待ち、そらし目で何気なく眺めているとその存在に気がつくことになる。

そらし目をする場合、矢印を付けた星を見るとちょうど良い具合に中心星がはっきりと浮かび上がっている。 スケッチ後半でシーイングが少し悪くなってしまったが、シーイングが落ちついた瞬間に鋭く恒星としてはっきり認識できた。

M57自体は明るいガスはほぼ正確な円形に見える。 東西方向は紡錘状に淡いガスが広がって見える。 南北に特に明るい円弧状の領域がある。 リング状のガスの内側も薄いガスが広がっており、M57周辺の背景のように引き締まった黒ではない。

高倍率でM57を見るとまるで C63 らせん状星雲 (NGC7293) のように大きく広がって見えとても面白く感じた。 なお近くの銀河 IC1296(14.3等級、1.1'x0.8')は同一視野内にあったはずだが、中心星に気をとられ、気がつかなかった。 恐らく倍率が高すぎて淡くて見えなかったのだろう。

天体のデータ
M57こと座惑星状星雲8.8等3'x2.4'2300光年
中心星こと座白色矮星15.2等-2300光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2015年10月12日19時35分
観測場所ハワイ島 マウナケア山 VLBA手前の駐車場 (海抜3,700m)
使用機材自作40cmドブソニアン + SIPS + EiC-16 + NAV-7SW (480倍、0.15度)

M57 リング状星雲 (NGC6720) のスケッチ

リングの中にもうっすらとガスがあることがわかる。 中心星は見えない。 リング状のガスは北西・南東部分が明るく、北東・南西部分が少し暗く見える。

天体のデータ
M57こと座惑星状星雲8.8等3'x2.4'2300光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2007年3月15日26時35分
観測場所東北大学天文同好会安達観測所
使用機材自作40cmドブソニアン + パラコア + Nagler Type4 12mm (170倍, 0.47度)