M77のスケッチ

ぱっと見ると中心部の明るい所しか見えない。 しかし倍率を上げて見てみると明るい中心部のまわりに淡いリング状の腕が見える。 全体的には楕円で、中心の明るいコア部の楕円とは傾きが異なる。 棒渦巻銀河なのか、中心からは2箇所、腕が出ているように見える。 腕の無い方向は中心からいったんガスが無くなって明らかに暗くなる領域(暗黒帯?)が見える。 中心部は視野内に見える近くの星と同じぐらいの明るさ。 淡い腕は広がっていて、所々で分かれたり交わったりしているように見え、複雑。 南の一部は星なのか特に明るい領域がある。 思いきって倍率を上げて830倍でスケッチしたが、これが最も素晴らしい眺めだった。

天体のデータ
M77くじら座銀河8.9等7.3'x6.3'6970万光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2023年11月17日24時50分
観測場所ハワイ島 マウナロア山 スイッチバックから1.4マイル (海抜2,670m)
使用機材自作60cmドブソニアン + SIPS + TMB 1.8x ED barlow + XW3.5 (830倍、0.08度)

M77 (NGC1068)

M77のスケッチ

小さいがセイファート銀河ということで銀河中心は十分に明るく、そこで思いきって倍率を上げてスケッチした。 中央部及びそのすぐ傍の領域はとても明るい。 形は楕円。 これが銀河の渦の中央部なのか棒なのかはよくわからなかった。 ただ、淡い領域との接続はこの楕円の端で、南北から淡い腕が伸びているように見えた。 明るい銀河中心のすぐ外側の領域は暗黒帯なのかすっと暗く抜けて見える。 その外側に2本の本当に淡い腕がぐるっと銀河を取り囲み、概ね円形に見えた。 南側の腕の中に一箇所明るい領域が見えた。 これはおそらく星形成領域なのだろう。 拡大して見ることで細かい所までよく見えた。

天体のデータ
M77くじら座銀河8.9等7.3'x6.3'6970万光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2021年9月4日26時20分
観測場所ハワイ島 マウナロア山 観測所前の駐車場 (海抜3,400m)
使用機材自作60cmドブソニアン + SIPS + XW3.5 (640倍、0.11度)

M77 (NGC1068)

M77のスケッチ

セイファート銀河ということで、恒星状の銀河核がはっきりわかる。 銀河核の周りに強い集光の楕円のコマ、そしてその外側に淡いガスが広がっているように見える。 銀河自体は小さいと思った。

天体のデータ
M77くじら座銀河9等3'7000万光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2007年10月5日23時20分
観測場所東北大学天文同好会安達観測所
使用機材自作40cmドブソニアン + パラコア + Nagler Type4 12mm (170倍, 0.47度)