星図に Giant Squid Galaxy(ダイオウイカ銀河)と書いてあって、何だろうと思って見たところ、淡く小さいエッジオン銀河だった。 確かに、銀河中央のコアから左右の腕の広がり方が異なり、イカのような形に見える。 一度イカだと思ってしまうともう、イカにしか見えない。
銀河の西側は細く長く、この部分がイカの体(頭)の部分のように見える。 北側は少し膨れているようで、ここもなんとなくイカらしい。 銀河の東側は、中央部分は確かにエッジオン銀河らしく、細い明るい構造が見るが、それ以上に淡いガスが一様に広がるような見え方で、この部分がイカの足に見える。 銀河中心部のコアははっきりしている。 近くに明るい恒星があるためか、目の錯覚なのか、この部分がくびれているように見え、いっそうイカのような形に見える。 写真で見ると何の変哲もないエッジオン銀河なのだけど、眼視で見ると面白い。
なおスケッチはいつも北が上になるように回転させて表示しているがこれだとイカに見えない。 今回は回転させずスケッチした時と同じ角度で表示してみた。 北を上にしたスケッチはこちら。
NGC134 | ちょうこくしつ座 | 銀河 | 10.4等 | 8.4'x1.8' | 6050万光年 |
スケッチ終了日時 | 2020年12月12日21時35分 |
観測場所 | ハワイ島 マウナロア山 スイッチバックから1.4マイル (海抜2,670m) |
使用機材 | 自作60cmドブソニアン + SIPS + XW7 (320倍、0.22度) |