C49,C50ばら星雲 (NGC2237)のスケッチ

110倍と倍率が高いためか、暗黒帯がバキバキと複雑に入っているのがはっきりと分かった。 花びらのようで本当に薔薇の花のよう。 星雲はシェル状に広がっていて、中央の北側が特に明るい領域と感じた。 中央の星団NGC2244は星雲の南東側に重なって見えた。 星団の北西側はすっぽりとガスが抜けて見えた。

フィルターなしでも見えたがUHCフィルターを用いるとよりコントラストが上がり、見応えがあった。 非常に大きく見応えのある天体だがスケッチしようとすると微光星が非常に多い領域で、また周辺に広がっていくに従って星雲も淡くなっていき、非常に難しいスケッチだった。

天体データ
NGC2237いっかくじゅう座星雲--5500光年
NGC2238いっかくじゅう座星雲-80'x60'5500光年
NGC2239いっかくじゅう座散開星団4.8等24'5500光年
NGC2244いっかくじゅう座散開星団4.8等24'5500光年
NGC2246いっかくじゅう座星雲--5500光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2024年2月3日22時00分~26時20分
観測場所ハワイ島 マウナロア山 スイッチバックから1.4マイル (海抜2,670m)
使用機材自作60cmドブソニアン + SIPS + Lumicon UHC + Ethos 21mm
(110倍、0.92度), スケッチの範囲は約1.7度×1.7度

C49,C50 ばら星雲 (NGC2237, NGC2244)

C49,C50ばら星雲のスケッチ

C49(NGC2237-9/46),C50(NGC2244)バラ星雲のスケッチ

有名なばら星雲。 ばら星雲の中の散開星団 C50(NGC2244)は薔薇の中央でなく南東にある。 対してばら星雲の散光星雲 (NGC2237-9/46)は西側が特に見やすく、大きく広がっている。 ちなみに2枚目の図は参考文献を元に「それらしい位置」にNGCナンバーを振ったものだが、星雲部分のどの部分がNGC2237・NGC2238・NGC2239・NGC2246に相当するのかよく分からなかった。 ガスは淡くどこまでも広がる感じで、このスケッチでは望遠鏡の視野を振ることでガスと背景を区別した。

なお低倍率を稼ぐ為パラコアを使用せず接眼部に直接アイピースを取り付け、さらに星雲を際立たせる為OIIIフィルターを使用してスケッチした。

天体データ
C49いっかくじゅう座散光星雲6等80'5000光年
C50いっかくじゅう座散開星団5等25'5000光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2009年11月18日27時00分
観測場所東北大学天文同好会安達観測所
使用機材自作40cmドブソニアン + Bandmate OIIIフィルター
+ Nagler Type5 31mm (59倍, 1.4度)