110倍と倍率が高いためか、暗黒帯がバキバキと複雑に入っているのがはっきりと分かった。 花びらのようで本当に薔薇の花のよう。 星雲はシェル状に広がっていて、中央の北側が特に明るい領域と感じた。 中央の星団NGC2244は星雲の南東側に重なって見えた。 星団の北西側はすっぽりとガスが抜けて見えた。
フィルターなしでも見えたがUHCフィルターを用いるとよりコントラストが上がり、見応えがあった。 非常に大きく見応えのある天体だがスケッチしようとすると微光星が非常に多い領域で、また周辺に広がっていくに従って星雲も淡くなっていき、非常に難しいスケッチだった。
NGC2237 | いっかくじゅう座 | 星雲 | - | - | 5500光年 |
NGC2238 | いっかくじゅう座 | 星雲 | - | 80'x60' | 5500光年 |
NGC2239 | いっかくじゅう座 | 散開星団 | 4.8等 | 24' | 5500光年 |
NGC2244 | いっかくじゅう座 | 散開星団 | 4.8等 | 24' | 5500光年 |
NGC2246 | いっかくじゅう座 | 星雲 | - | - | 5500光年 |
スケッチ終了日時 | 2024年2月3日22時00分~26時20分 |
観測場所 | ハワイ島 マウナロア山 スイッチバックから1.4マイル (海抜2,670m) |
使用機材 | 自作60cmドブソニアン + SIPS + Lumicon UHC + Ethos 21mm (110倍、0.92度), スケッチの範囲は約1.7度×1.7度 |
有名なばら星雲。 ばら星雲の中の散開星団 C50(NGC2244)は薔薇の中央でなく南東にある。 対してばら星雲の散光星雲 (NGC2237-9/46)は西側が特に見やすく、大きく広がっている。 ちなみに2枚目の図は参考文献を元に「それらしい位置」にNGCナンバーを振ったものだが、星雲部分のどの部分がNGC2237・NGC2238・NGC2239・NGC2246に相当するのかよく分からなかった。 ガスは淡くどこまでも広がる感じで、このスケッチでは望遠鏡の視野を振ることでガスと背景を区別した。
なお低倍率を稼ぐ為パラコアを使用せず接眼部に直接アイピースを取り付け、さらに星雲を際立たせる為OIIIフィルターを使用してスケッチした。
C49 | いっかくじゅう座 | 散光星雲 | 6等 | 80' | 5000光年 |
C50 | いっかくじゅう座 | 散開星団 | 5等 | 25' | 5000光年 |
スケッチ終了日時 | 2009年11月18日27時00分 |
観測場所 | 東北大学天文同好会安達観測所 |
使用機材 | 自作40cmドブソニアン + Bandmate OIIIフィルター + Nagler Type5 31mm (59倍, 1.4度) |