HCG79 セイファートの六つ子のスケッチ

HCG79 セイファートの六つ子のスケッチ

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像で有名な銀河団、セイファートの六つ子。 しかしとにかく淡い。 そしてほとんど何も見えない。 息を大きく吸って、脳や目に酸素を与え、さらにスケッチの照明もOFFにして、じっと見続け、やっと見えてくる。 銀河は3つ(a, b, c)は比較的よく見えるが、それ以外は非常に淡い光がかすかにあるかないか、といったところ。 見えている3つの銀河も見えるか見えないかの限界ギリギリの大きさ・明るさ。 近くの暗い恒星を淡い銀河だと勘違いしたり、また、銀河の存在しないところに淡いガスがあるように感じたりもした。 Tidal Tailもそれっぽい位置にそれっぽいものが見えたように思ったが、本当にこう見えたのか今となってはかなり怪しい。 とにかく非常に淡く、小さく、大変なスケッチだった。 結局、間違いなく見えたのは銀河3つ。 銀河団のニックネームは「セイファートの六つ子」だが、実際に見えた印象からは、「セイファートの三つ子」。

天体データ
NGC6027aへび座銀河14.8等0.9'x0.6'1億9000万光年
NGC6027bへび座銀河15.3等0.5'x0.3'1億9000万光年
NGC6027cへび座銀河15.3等0.5'x0.3'1億9000万光年
(NGC6027d)へび座銀河16.5等0.7'x0.2'1億9600万光年
(NGC6027e)へび座銀河16.5等0.3'x0.3'8億8000万光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2019年5月10日27時55分
観測場所ハワイ島 マウナロア山 スイッチバック (海抜2,550m)
使用機材自作60cmドブソニアン + SIPS + XW5 (460倍、0.15度)