ステファンの五つ子のスケッチ

ステファンの五つ子のスケッチ(解説付き)

思いきって拡大してみたが意外と淡くならずはっきりと見えた。 5つの淡い銀河があることがはっきり分かる。 NGC7318A、NGC7318B、共にコアが特に明るく見える。 これら2つの銀河の傾きは等しくなく、NGC7318Aは南北方向、NGC7318Bは若干斜めに傾いて見える。 NGC7320は5つの銀河の中でひときわ大きい。全体として楕円型に見える。NGC7320にもはっきりとコアがあるのが分かる。 NGC7317、NGC7319はコアがなく、淡く広がる。 NGC7317は小さく、うっかりすると恒星と見間違うように小さく見えた。 NGC7319はコアも無く淡いが大きい。 口径60cmだとここまで見えるのかとスケッチをしながら非常に驚いた。

天体のデータ
NGC7317ペガスス座銀河13.6等0.4'x0.4'3.1億光年
NGC7318Aペガスス座銀河13.4等1.2'x1.0'3.1億光年
NGC7318Bペガスス座銀河13.4等1.6'x1.1'2.7億光年
NGC7319ペガスス座銀河13.1等1.4'x1.1'3.1億光年
NGC7320ペガスス座銀河12.6等2.2'x1.1'3600万光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2016年10月8日25時5分
観測場所ハワイ島 マウナロア山 観測所前の駐車場 (海抜3,400m)
空の明るさ21.5 mag/arcsec^2
シーイング0.8 arcsec
使用機材自作60cmドブソニアン + SIPS + XW5 (460倍、0.15度)

HCG92 ステファンの五つ子 (Arp319)

ステファンの五つ子のスケッチ

ステファンの五つ子のスケッチ(解説付き)

一番東側のNGC7319は非常に淡い。 中央のNGC7318AとNGC7318Bはなんとなく2つに分かれて見えた。 なおスケッチではNGC7318Aの方を大きく描いたが、写真で確認するとNGC7318Bの方が視直径は大きいようだ。 南側に見えるのがNGC7320で銀河の中心核が恒星のように見える。 また一番西側のNGC7317は恒星の周りにかすかにガスがかかっているような感じに見えた。

天体のデータ
NGC7317ペガスス座銀河13.6等0.4'x0.4'3.1億光年
NGC7318Aペガスス座銀河13.4等1.2'x1.0'3.1億光年
NGC7318Bペガスス座銀河13.4等1.6'x1.1'2.7億光年
NGC7319ペガスス座銀河13.1等1.4'x1.1'3.1億光年
NGC7320ペガスス座銀河12.6等2.2'x1.1'3600万光年
スケッチデータ
スケッチ終了日時2009年8月24日25時45分
観測場所東北大学天文同好会安達観測所
使用機材自作40cmドブソニアン + パラコア + Ethos 13mm (160倍, 0.61度)