110倍で見るとよく分からない構造も220倍で見てみると見えてくる。 ただボヤッと淡いだけでなく、特に発達した腕が良く見える。 全体としては2本のはっきりとした腕が見える。
南側の腕はクランピーな領域が連なっていて、明るい領域が列になっているのが分かる。 明るい領域は銀河中心と同じぐらいの明るさ。 とても複雑でうまく言葉で説明できない。 あとで天体と対応を調べたところ、これら列になっているように見えるのはそれぞれ星団のようだ。
一方で北側の腕は南側と比べるとはっきりしないがところどころ明るい領域が見える。 この明るい領域はHII領域ということで、こちらはガスのようだ。 これ以外にも細くて淡い腕のような構造が銀河中心から何本も出ているように見えた。
銀河中心は恒星状。 そのすぐ東と北に同じぐらいの明るさの星があって、綺麗な正三角形に並んでいる。 銀河中心付近は滑らかに集光するものの淡く、構造はよく分からなかった。
M33 (NGC598) | さんかく座 | 銀河 | 5.5等 | 68.7' x 41.6' | 280万光年 |
NGC604 | さんかく座 | HII領域 | 12.0等 | 1.95' | 300万光年 |
IC143 | さんかく座 | HII領域 | 13.7等 | 0.3' | n/a |
IC142 | さんかく座 | HII領域 | 14.2等 | 0.5' | n/a |
NGC595 | さんかく座 | HII領域 | 13.5等 | 0.5' | 300万光年 |
NGC592 | さんかく座 | HII領域+星団 | 13.0等 | 0.35' | n/a |
A48 | さんかく座 | n/a | n/a | n/a | n/a |
A14 | さんかく座 | n/a | n/a | n/a | n/a |
IC137 | さんかく座 | 星団 | 14等 | 0.6' | n/a |
IC140 | さんかく座 | 星団 | 13等 | 0.5' | n/a |
IC139 | さんかく座 | 星団 | 14等 | 0.5' | n/a |
IC136 | さんかく座 | 星団 | 14.5等 | 0.3' | n/a |
IC135 | さんかく座 | HII領域 | 14等 | 0.4' | n/a |
スケッチ終了日時 | 2021年11月5日24時30分 |
観測場所 | ハワイ島 マウナロア山 観測所前の駐車場 (海抜3,400m) |
使用機材 | 自作60cmドブソニアン + SIPS + EiC-H10 + NAV-12.5HW (220倍、0.45度) |
スケッチ当日は風は強いが透明度が非常によい日でファインダーでもはっきりとM33を見つけることができた。 M33は渦巻き銀河で、スケッチを描いているときに腕の中で6カ所の明るい場所を見つけた。 2枚目にその天体名を書いたがこれらはM33銀河内のHII領域であったり、星の密度の高い場所だったりする。 M33は全体的に非常に淡くのっぺりした印象であったけれど、注意深く見ることによって複雑な構造を見つけることができ、スケッチしがいがあった。
M33 | さんかく座 | 銀河 | 6等 | 50' | 300万光年 |
NGC592 | さんかく座 | 300万光年 | |||
IC137 | さんかく座 | 300万光年 | |||
IC143 | さんかく座 | 300万光年 | |||
A4 | さんかく座 | 300万光年 | |||
A100 | さんかく座 | 300万光年 | |||
A127 | さんかく座 | 300万光年 |
スケッチ終了日時 | 2008年10月1日25時25分 |
観測場所 | 宮城県刈田郡蔵王町 蔵王山賽の磧駐車場 |
使用機材 | 自作40cmドブソニアン + パラコア + Nagler Type5 31mm (67倍, 1.2度) |