M87の中心部。
眼視で見た場合に見える範囲の全てを拡大して見てみた。
実視の直径は3分角程度でカタログ値と比べると意外と小さい。
コアから滑らかに円形に広がる。
僅かに西側より東側のほうが広がりが大きく感じた。
南西の淡い2つの銀河 (PGC139919, UGC7652) がかすかに見える。
UGC7652 の方が暗く、これは本当に見えるか見えないかの明るさ。
そして「ジェット」とおぼしき構造は確実に見えたといった感触はないものの、僅かにコアの西側が非対称に伸びたように感じた。
そらし目で見てみるとジェットのような形に見えない苦も無いが、いまいち確からしく見えたとまでは言えないか。
ただ確かに非対称な「膨らみ」があることは判った。
この「膨らみ」は中心部に近く、コアで特に集光が大きい領域の直径0.4分角ぐらいのところに見えた。
天体のデータ
M87 | おとめ座 | 銀河 | 8.6等 | 8.7'x6.6' | 5240万光年 |
PGC139919 | おとめ座 | 銀河 | - | - | - |
UGC7652 | おとめ座 | 銀河 | - | - | - |
スケッチデータ
スケッチ終了日時 | 2008年3月6日26時30分 |
観測場所 | ハワイ島 マウナロア山 観測所前の駐車場 (海抜3,400m) |
使用機材 | 自作60cmドブソニアン + SIPS + Morpheus 4.5mm (490倍, 0.15度) |
M87 (NGC4486)
他の楕円銀河と同様に、これといった特徴が無い。
中央集光が強いが周辺ではどこまで銀河が続いているのかわからないぐらい、淡いところまで見える気がする。
スケッチでは腕のような構造が見られるが、これは書き方が荒いだけで実際にこのような模様が見えたわけではない。
後日The Night Sky Observer's Guideを参考に銀河の同定を行ったが、NGC4468Aは完全に恒星と思ってスケッチしていた事が判明した。
天体のデータ
M87 | おとめ座 | 銀河 | 8.6等 | 8.7'x6.6' | 5240万光年 |
NGC4476 | おとめ座 | 銀河 | 12等 | 1.9'x1.3' | 5620万光年 |
NGC4478 | おとめ座 | 銀河 | 11.4等 | 2'x1.5' | 5910万光年 |
NGC4486A | おとめ座 | 銀河 | | | |
スケッチデータ
スケッチ終了日時 | 2008年3月6日26時30分 |
観測場所 | 宮城県石巻市牡鹿町御番所公園 |
使用機材 | 自作40cmドブソニアン + パラコア + Nagler Type4 17mm (120倍, 0.67度) |