C/2022 E3 ZTF彗星

C/2022 E3 ZTF彗星

2023年2月1日に地球に最接近(0.28天文単位)と言うことで平日の夜ではあったが自宅から 自作15cmドブソニアン で見ることにした。 月明かりで空が明るく(ほぼ満月に近い月齢)、5cmファインダーでは彗星はかすかに分かる程度。 15cmだとさすがにそれなりに淡く広がった姿がわかる。

彗星の形は北半分だけ淡く広がって見える。 いくつもの筋に分かれているような、淡いガスの流れが見える。 彗星のコマ部分は近くの南東の星より明るいぐらいで明るく丸く滑らかに広がる。 その南側の領域は、まるでブーメランのような緩いカーブを描いてガスのある領域とない領域とが分かれて見える。 彗星の移動量は大きい。このスケッチでの彗星の位置は概ね22:35頃となる。

天体データ
C/2022 E3りゅう座彗星--0.29天文単位
スケッチデータ
スケッチ終了日時2023年2月2日22時45分
観測場所ハワイ島 ヒロ 自宅ラナイ (海抜100m)
使用機材自作15cmドブソニアン + Morpheus 9mm
(110倍、0.68度)

C/2022 E3 ZTF彗星

C/2022 E3 ZTF彗星

ファインダーで見るとボヤッと直径0.5度ぐらいの大きさの星雲状にはっきり見え、これがZTF彗星だと分かる。 M3やM13よりも明るい。 光害のため空が20.4 mag/arcsec2と少々明るいためCLSフィルターを入れてスケッチした。 彗星の印象は、とにかく形が変。 コアはすぐ東に見える星と同じぐらいの明るさで、滑らかに広がる。 その外側は南側はガスがなく、一方で北側はガスが大きく広がる非対称な分布。 さらに北側のガスはいくつか筋を重ねたような見え方で、四方八方に広がるような感じで、これが彗星らしく見えない要因だと思う。 イオンテールはこれだといった感じで見えたわけでなく正直よく分からなかったが、西にすっとまっすぐに伸びる尾があり、おそらくこれだったのだと思う。 東側の尾は北にぐっと曲がったような形に見えた。

天体データ
C/2022 E3りゅう座彗星--0.44天文単位
スケッチデータ
スケッチ終了日時2023年1月21日29時15分
観測場所ハワイ島 ヒロ 自宅ラナイ (海抜100m)
使用機材自作60cmドブソニアン + Svbony CLS + SIPS + Morpheus 12.5mm
(180倍、0.43度)