220倍で見たところなんとなく影のようなものが銀河に重なっているように見えたため450倍、640倍と倍率を上げて見たところ、中央に暗黒帯がまっすぐに伸びたエッジオン銀河だと分かった。 レンズ状銀河とする考えもあるようで、その場合は暗黒帯となる塵の円盤は珍しいものらしい。 いずれにしても高倍率にすることで初めてその構造が見えてきて、私にとっては新たな発見でとても面白い天体と感じた。 全体的にコンパクトなサイズ、暗黒帯がなければこれと言った特徴の無い平凡な楕円?銀河といったところ。 コアは明るく北東・南西どちらも等しいぐらいの大きさで、中央に鋭く暗黒帯が見えた。
なおNGC5866はいわゆるロストメシエ天体の一つでメシエの誤観測・誤記録によってそれらしい天体がはっきりと定まっていないM102とする文献もあるようです。(最近はM102=NGC5866とするのが主流のような気がします。)
NGC5866 (M102) | りゅう座 | 銀河 | 9.9等 | 6.5'x3.1' | 5010万光年 |
スケッチ終了日時 | 2022年5月21日23時30分 |
観測場所 | ハワイ島 マウナロア山 観測所前の駐車場 (海抜3,400m) |
使用機材 | 自作60cmドブソニアン + SIPS + XW3.5 (640倍、0.11度) |