ぱっと見ただけでは中央集光が見られるよくある普通の渦巻き銀河。 しかしそらし目でじっくり見ていくと淡い構造がどこまでも広がっていることに気が付く。 これまであまり大きな銀河だと意識して見たことはなかったが、暗い空の元この淡い構造が浮かび上がってきたのかもしれない。 非常に淡いガスが銀河全体を包み込んでいるように見える。 特に西側はいったん暗くなり、ここに暗黒帯があるのかもしれない。 東も銀河と淡いガスの間にギャップがあるように感じた。 南北はどこまでも淡く大きく広がっているように見える。 これら大きく広がるガスと暗黒帯の構造が、ちょうど、小口径・低倍率で見たM31アンドロメダ銀河のようだ。 非常に素晴らしい眺めの銀河だ。
なお伴銀河はもう一つ見えたが視野の外となったのでスケッチには描かれていない。 カタログと照らし合わせて出来るだけ対応する天体を調べたが、NGC番号が振られていても意外と恒星だったりするようだ。
NGC7327 | ペガスス座 | 恒星 | 12.2等 | - | - |
NGC7331 | ペガスス座 | 銀河 | 9.5等 | 10.2'x4.2' | 4280万光年 |
NGC7333 | ペガスス座 | 恒星 | 14.8等 | - | - |
NGC7335 | ペガスス座 | 銀河 | 13.8等 | 1.7'x0.6' | - |
NGC7336 | ペガスス座 | 銀河 | 14.6等 | 0.4'x0.3' | - |
NGC7337 | ペガスス座 | 銀河 | 14.6等 | 1.3'x0.8' | - |
NGC7338 | ペガスス座 | 恒星 | 12.3等 | - | - |
スケッチ終了日時 | 2016年7月9日26時15分 |
観測場所 | ハワイ島 マウナロア山 観測所前の駐車場 (海抜3,400m) |
空の明るさ | 21.4 mag/arcsec^2 |
シーイング | 0.6 arcsec |
使用機材 | 自作60cmドブソニアン + SIPS + XW7 (320倍、0.22度) |
NGC7331は意外と小さい。 南北方向に暗黒帯でもあるのだろうか、西側が暗く感じる。 中心部はあまり強くない集光。 渦巻き銀河か楕円銀河かは区別できない。 東側に淡い銀河が3つ見えた(実際には14.6等、0.4'x0.3'のNGC7336も同一視野内にいるのだが気がつかなかった)。 これらは淡いがNGC7331を見ていると自然と気づくだろう。
なお子午線通過前後にスケッチを行おうとしたため視野回転が大きくスケッチが大変だった。 1枚目は星の位置関係がおかしくなって、失敗。 よってこのスケッチは2枚目。
NGC7331 | ペガスス座 | 銀河 | 9.5等 | 10.2'x4.2' | 4280万光年 |
NGC7335 | ペガスス座 | 銀河 | 13.8等 | 1.7'x0.6' | - |
NGC7337 | ペガスス座 | 銀河 | 14.6等 | 1.3'x0.8' | - |
NGC7340 | ペガスス座 | 銀河 | 13.9等 | 0.9'x0.6' | - |
スケッチ終了日時 | 2015年10月4日23時05分 |
観測場所 | 自宅 (ハワイ島ヒロ、海抜100m) |
使用機材 | 自作40cmドブソニアン + SIPS + XW10 (210倍、0.35度) |