OTR:その他 とは自作76cmドブソニアンの直接の構成部品ではないけれど運用や保守に必要となる部品のことで、今回新たに用意・製作するもののことを指します。 口径76cmの望遠鏡となると大きく重いため、どうやったら無理なくハンドリングできるかといった検討が重要になってくることが分かりました。
バイキングアームを購入しました。 上昇のみだけでなく、下降もラッチ機構でゆっくりと操作できます。 これでドブの車輪の取り付け・取り外しに目処が立ちました。 |
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主鏡は木箱で納品されると予想して、その木箱を運ぶための台車を製作します。材料のコンパネ(合板)と2x4材はホームセンターでカットしてもらいました。 | |
作業台の上で工作すると大物の工作でも非常に楽です。 | |
できました。幅90cm、長さ100cmで、直径15cmのウレタンタイヤを付けています。重いものでもどこでも安心して運搬できます。 | |
木箱を吊って下ろすための単管パイプ三脚も今回用意しました。ホームセンターで長さ3mと2mの単管をそれぞれ3本ずつ購入しました。 | |
台車、その他、主鏡木箱が納品されたときに使う道具類は兄の家の物置にいれて保管することにしました。なんとか収まりました。 | |
その他、アルミ板をバンドソーを使って切り出しました。これは主鏡ジャッキのジグの部品です。 |
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車載ジャッキに市販のDCモーターを取り付けて電動で上下動できるようにします。 まずは材料のアルミ板の切り出しから。 ジグソーを使って切り出しました。 | |
3Dプリンターで作った部品(材質はポリカーボネート)も完成しました。 | |
パンタグラフジャッキに取り付けたところ。DC12Vのモーターの回転をタイミングプーリー、タイミングベルトで伝達してジャッキを上下動させます。 | |
主鏡(43kg)とサポート治具(3kg)の荷重を模してコンクリートブロック約45kgを乗せて試験しました。 パンタグラフジャッキの特性から、ジャッキが低いときは大きな力が必要ですが、計算通り、なんとか動きました。 |
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鉄角パイプをバンドソーで切断。 主鏡セルの時にはかなり切断に苦戦したのですが今回はバイメタルの鋸歯を購入して使用したところらあっさりと切れました。 | |
切断した鉄角パイプのイメージ。三つ叉にして溶接して、主鏡をジャッキアップする専用の治具にします。 | |
注文して取り寄せになっていた車いす用のスロープが納品されました。 格納状態で全長116cm、これなら横向きでも車に載ります。 | |
伸ばすと282cm、耐荷重は1本当たり125kgとのこと。 これで76cmドブの車載と、あと主鏡を納品したときの木箱の輸送に目処が立ちました。 |
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主鏡の吊り治具で使うパッドを3Dプリンターで製作しました。材料はPETG、インフィル100%で印刷しました。 | |
アルミのコの字アングルと組み合わせて使用します。狙い通りぴったりのサイズに仕上がりました。 | |
積極的に3Dプリンターで部品を作っていきます。 これらの部品はPC(ポリカーボネート)で作りました。 | |
アルミパーツの加工をしていきます。 センターポンチで穴の位置に印を付けます。 | |
ボール盤にセンタードリルを取り付けて下穴を開けていきます。 | |
タップを切っていきます。加工中の材料は厚さ40mmとぶ厚いのでM6のタップは途中までしか切れませんでした。 | |
普通の12mm厚ぐらいのアルミ板なら簡単にタップが切れます。こちらはM10のタップ。 | |
タイミングプーリーにもタップを切ります。M3で、イモネジを入れてシャフトに固定する用のネジ穴です。 | |
穴開けとタップ加工が一通り終わりました。この後ベルトサンダーで削って完成です。 | |
さらに今回はマイターソー(スライド丸鋸)で2x2材を切断しました。丸鋸は怖いので長袖、革靴着用で、顔にはプラスチックのシールドをして作業しています。手袋はもちろんしてません。 | |
マイターソーで切った2x2材。やはり手鋸より早く綺麗に垂直に切れます。 | |
角材もベルトサンダーで仕上げました。木材はサンドペーパーで磨くと木目が綺麗です。この木材は主鏡洗浄カートの部品になります。 |
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鉄角パイプにけがき線を入れていきます。 | |
ボール盤で穴を開けました。 | |
鉄フラットバーから切り出す部品は、先に穴開け・タップ加工してから、ジグソーで切り出しました。 | |
こんな感じで鉄角パイプに乗せて溶接します。 | |
溶接の準備ができました。 | |
まずは厚さ6mmの板を使って溶接の練習です。感覚を思い出してきました。 | |
鉄角パイプも練習用の部材を用意しておいて、それで練習しました。まずは鉄角パイプの突き合わせ溶接。まずは隅を点付けしました。 | |
付き合わせ溶接。少し電流を絞って、さらに棒を寝かせて溶接することで穴が開かないよう注意が必要です。 | |
隅肉溶接。隅肉は苦手ですが、今回はぼちぼちできました。電流は少し多めにしています。 | |
普通の溶接ならそれなりにうまく行くようになりました。 | |
鉄角パイプに鉄フラットバーを溶接。材の厚みが全然違うので点付けが難しかったのですが、溶接自体は落ち着いてやればそこそこ上手くいきました。 | |
練習はこれぐらいで、ここから製品の溶接を行っていきます。 まずはジャッキ治具に使う三つ叉の鉄角パイプの溶接です。 | |
そこそこ良い感じに溶接できました。 | |
失敗したところはグラインダーで削ってやり直ししました。 | |
鉄角パイプに鉄フラットバーを溶接。部材が長く大きいので練習とちょっと勝手が違い、溶接が難しかったです。 | |
これは主鏡運搬台車のフレーム。これで溶接は完了しました。 | |
ワイヤーブラシで磨いて綺麗にしました。 | |
塗装はまずプライマーを吹いて1日乾燥させます。裏表なので2日かかりました。 | |
キャタピラーイエローで塗装しました。思っていたよりも落ち着いた色で、塗り直すかもしれません。 | |
ジョンディアイエローで塗り直しました。こちらも思っていた色よりも少し明るすぎました。しかしもうこの色で仕上げることにしました。明るい色なのでムラやタレが目立ちますが、気にしないことにします。 |
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ジャッキ治具用の部品をルーターで加工していきます。 | |
ルーターで加工します。 | |
角を90度にするためノミで手加工で削って仕上げました。 | |
ジャッキ、三つ叉治具等と組み合わせてこれで完成。 ジャッキ治具は主鏡の主鏡セルからの着脱に使用します。モーターを使って電動でジャッキを操作します。 |
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