トラス式のドブソニアンなので、トラス棒の先につける部分がひとまとまりの望遠鏡の構成要素になります。 この部分をトップリングと読んでいます。通常はトップリングの回りに「カバー」を付けて使用します。 赤色の配線はヒーターの配線となります。
Discovery Telesopes の78mm斜鏡です。 斜鏡セルには、コーキング剤で3点で取り付けています。厚みは19mmぐらい有るし、 直径も大して大きくないので斜鏡を側面から押さえたりせずに、裏面に3点コーキング剤をつけて斜鏡セルに 固定するという方法で固定しています。 その為、鏡を洗うときはセルも一緒に洗います(笑)。 斜鏡が落ちたりたわんだりすることもなく、安定して使っていられれます。 また斜鏡の側面はポスカで黒く塗り迷光対策 をしています。
1.6mm厚の鉄板を3角形に切り、万力ではさんで金槌で叩いてセルの形にしました。押しネジ3本、引きネジ1本の 光軸調整なので、このセルの中にM8ネジを銀ロウ付けしています。 斜鏡を取り付ける為、セルの中はコーキング剤を充填しました。
1.6mm厚の鉄板で製作。3本スパイダーです。光の干渉の影響を少しでも低減させるために出来るだけ薄く作りたい部分ですが、 強度・溶接の事を考えて1.6mm厚鉄板で製作しました。溶接は結局うまくいかなかったので銀ロウ付けで組みました。 光軸調整は普通の押しネジ3本、引きネジ1本で行うため、このスパイダーに押しネジ用のねじ穴として、 M8ネジを銀ロウ付けしています。またフレームには慎重に中心を出しながら溶接で取り付けました。 (しかし結果として3mmぐらいずれているようです。)
1Lの薬品用ポリタンクを切って作りました。軽くて丈夫です。(上の写真に写ってます。)
JMI の NGF-3DXM を個人輸入しました。 この接眼部は電動モーターがついていて、手動・電動でピントを合わせることが出来ます。普段は手動でピント合わせをしていますが、 高倍率でのピント合わせはコントローラーを使って電動ですると像が揺れず、ピントの山が見つかりやすくなります。
100mm x 100mm x 10mm のアルミ板で作りました。直径70mmの穴は小さな穴をたくさん開けて、糸鋸・金工ヤスリでそれらをつなげ、 開けました。接眼部には傾き調整用のネジがあるので、それをまわして傾きを調整しています。
16mm鉄角パイプ(1.6mm厚)に切り込みを入れ、正12角形にして溶接して作りました。細いですが十分な強度があります。
幅25mm・厚さ4.5mmの鉄フラットバーで製作。 この溝にトラス棒のM8ネジをはめてノブスターにナットを入れた物でトラス棒を固定します
黒いプラスチック段ボールで作りました。取り付けないとかなりコントラストが悪いです。 軽量化の為、最低限遮光が必要な所のみ植毛紙を貼っています。蛇腹に折りたためる様に作ったので、 コンパクトに収納できます。なお、プラスチック段ボールは黒色の布ガムテープでくっつけています。
なお斜鏡の側面のチューブ・配線はヒーターの一部となります。
引き出し量を決めないとトップリングの設計が出来ないので、設計はここからすることになります。 単純に引き出し量を大きく設定すれば問題ないのですが、そうすると必要になる斜鏡も大きくなってしまいます。 私は出来る限り中央遮蔽を減らしたいと考えました。
私の所有しているアイピースの中で、たぶん一番よく使うであろうものは Nagler Type4 17mm で、このアイピースを使用して 周辺部でも100パーセントの光量となる最小の引き出し量・斜鏡短径を考えることにしました。
このアイピースは絞り環直径24.3mm、合焦位置がアイピースバレルより+7.7mmであるので、必要な引き出し量は (16インチ x 25.4mm/インチ + 24.3mm) / 2 + 3インチ x 25.4mm/インチ + 7.7mm = 299.25mm となりました。 だいたい300mの引き出し量が必要となります。 実際はパラコアを併用する関係で若干これより短くなり(作図で求めた)、293mmを引き出し量と決定しました。
斜鏡短径はCADで作図して求めた方が簡単なので、実際に作図して決めました。 その結果78.1mm必要とわかったので、斜鏡は 3.1インチ を使うことに決定しました。