Type5 31mm で観望する時、どれだけ光軸を追い込んでも星が伸びて見えていた。 他のアイピースでは見られない事からType5 31mmの光軸が狂っているのかと思っていたが、どうやらその原因は実は私の目の「乱視」にあった。 眼鏡を作る時、右目Sph:-2.50, Cyl:-0.50, Ax:180と診断された。
ディオプトロクスの使用によってアイピースのアイレリーフは3.1 mm短くなる。 射出レンズは5 mm奥まったところに位置するため、全視野見えないアイピースもある。 自作40cmドブソニアン で瞳径が4.3 mmとなる Type4 22mm ではディオプトロクスの有無で効果の違いは感じなかった。 一方で瞳径が6.0 mmとなるType5 31mmではその効果は顕著で、星像は綺麗な円形となり、一点に収束する。 使用して気持ちがいい。 私の場合、ディオプトロクスの効果があるのはType5 31mmだけなので、Type5 31mmに常につけて保管・運用することにした。
自作60cmドブソニアン ではType5 31mmに変わって Ethos 21mm を使用するようになった。 この組み合わせでは瞳径は5.5 mmとなり、ディオプトロクスを使用すると確かに星像は円形となり、くっきりはっきり見ることができるようになった。 しかし必ずしも必要なアイテムかと言えばそうではなく、付け外しや回転させるのが面倒に感じ、結局あまり使わなくなってしまった。
取り付け規格 | ゴム見口取り付け部 |
レンズ直径 | 34 mm |
アイレリーフ | -3.1 mm |
重量 | 23g |
註:アイレリーフはディオプトロクスの使用によって短くなる物理的な長さを示した。ガラスの屈折率は考慮していない。