このウェブページでは見かけ視野60度以上のアイピースを「広角アイピース」、見かけ視野80度以上を「超広角アイピース」、見かけ視野100度以上を「極超広角アイピース」と定義しています。 超広角アイピース、及び、極超広角アイピースがもたらす圧倒的な天体の迫力に魅せられ、Meade UWA、TeleVue Nagler、TeleVue Ethos、Nikon NAV-HW、等々、徐々により広視野・より高性能なアイピースを求めるようになりました。 一方で2014年頃から天体スケッチのしやすさや中心部のシャープさからバランスの良い「広角アイピース」をメインで使っています。 ここでは所有するアイピースと眼視用アクセサリー、過去に所有していたアイピース等について紹介します。
アイピースケース に入れていつでもフィールドに持ち出せるようにしているアイピースと眼視用アクセサリーを以下に紹介します。 フィールドではアイピースの評価や比較ではなく、観望やスケッチにこそ集中したいと考えています。 厳選した少数のお気に入りのアイピースだけを持ち込むようにしています。
所有するアイピースを 自作60cmドブソニアン + SIPS に使用した場合と 自作15cmドブソニアン に使用した場合の倍率・見かけ視野・射出瞳径を以下の表にまとめました。 背景色白色がよく使う倍率を表します。 またそのアイピースを用いて描いた代表的な天体スケッチをリンクしました。
60cm F3.3 + SIPS | 15cm F6.7 | |||||
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Ethos 21mm | 110倍 | 0.92度 | 5.5mm | 50倍 | 2.0度 | 3.0mm |
NAV-12.5HW + EiC-H10 (10mm) | 220倍 | 0.45度 | 2.8mm | 100倍 | 1.0度 | 1.5mm |
XW20 | 120倍 | 0.61度 | 5.0mm | 50倍 | 1.4度 | 3.0mm |
Morpheus 12.5mm | 180倍 | 0.43度 | 3.4mm | 80倍 | 0.94度 | 1.9mm |
Morpheus 9mm | 250倍 | 0.31度 | 2.4mm | 110倍 | 0.68度 | 1.4mm |
Morpheus 6.5mm | 340倍 | 0.22度 | 1.8mm | 150倍 | 0.49度 | 1.0mm |
XW5 | 450倍 | 0.16度 | 1.3mm | 200倍 | 0.35度 | 0.8mm |
XW3.5 | 640倍 | 0.11度 | 0.9mm | 290倍 | 0.24度 | 0.5mm |
XW5 + Abbe Barlow 2x (2.5mm) | 890倍 | 0.08度 | 0.7mm | 400倍 | 0.17度 | 0.4mm |
XW5 + 2.5x Powermate (2.0mm) | 1100倍 | 0.06度 | 0.6mm | - | - | - |
XW3.5 + Abbe Barlow 2x (1.7mm) | 1300倍 | 0.05度 | 0.5mm | - | - | - |
XW3.5 + 2.5x Powermate (1.4mm) | 1600倍 | 0.04度 | 0.4mm | - | - | - |
interstellarum Deep Sky Guide によると中倍率は瞳径3~1.5 mm、高倍率は1.5~0.75 mmの瞳径になるような倍率のことを指すようです。 自作60cmドブソニアンの場合、中倍率は200倍~400倍、高倍率は400倍~800倍となるようです。
また アイピースシミュレーター実験 から 5.4. 最もよく見える望遠鏡の倍率と天体の実際の大きさ を考察したところ、瞳径約1.4 mmが最適な倍率となるように考えています。 個人差や環境の差も考慮しすると最適な瞳径は瞳径1~2 mm程度と言えると思います。 これは自作60cmドブソニアンの場合には瞳径1.4 mmなら約430倍、瞳径1~2 mmなら300倍~600倍となります。 経験的にも確かにこのあたりがスイートスポットのような倍率で、気持ちよく観望・スケッチできる倍率です。
以下のアイピースは最近出番が少なく、アイピースケース には入れていないものの、所有しているものになります。 NAV-17HW は 美星天文台天体スケッチ のため倉敷の実家に置いたまま、またXW20は 自作15cmドブソニアン に挿したままにしています。
過去に所有していたアイピースと眼視用アクセサリーを以下に紹介します。
これまで「なぜ手放したか」はあまり積極的に書いててきませんでしたが、これは逆にフェアではないと思い直しました。 少しずつではありますが、今後はなぜ手放したかについてもそれぞれのページに記していきたいと思います(2019年11月27日)。