2014年9月から60cmドブソニアンを自作しています。 2016年3月21日にファーストライト、2016年4月3日に暫定的な完成、2018年1月20日に満足いくレベルに完成しました。 当初300~500倍以上で非点収差が見られましたが、主鏡を交換して解決しました(2020年1月19日)。 890倍で見ても非点収差があるかないかほとんど判らなくなりました。

自作60cmドブソニアン
自作60cmドブソニアン(2019年12月23日)

自作60cmドブソニアン計画

  1. 自作60cmドブソニアン計画の目的
  2. 自作40cmドブソニアンから得られた経験
  3. 概念設計
  4. 詳細設計
  5. 仕様
  6. 完成図面
  7. 製作過程写真:約1600枚の写真で製作過程を紹介しています
  8. 不具合対応・運用

自作60cmドブソニアンの概要

2014年9月から製作している自作60cmドブソニアンの概要(2020年1月現在)を以下にまとめます。

自作60cmドブソニアンの概要
有効口径605.8 mm +/- 0.3 mm
焦点距離1967 mm
F値3.25
主鏡波面精度123.4 nm PV (λ/4.1 PV)、フーコーテストによる
主鏡反射率94% @500 nm (2020年3月3日)
主鏡鏡材Fused Quartz
副鏡有効短径136.5 mm
副鏡波面精度50 nm PV (λ/10 PV)、干渉計による
副鏡反射率95% @500 nm(2018年12月2日)
副鏡鏡材Supremax
副鏡オフセット光軸から 10.1 mm(副鏡の鏡面上で 14.3 mm)
焦点引き出し量400 mm
ケラれのない視野角φ11.5 mm(φ0.29°)
副鏡遮蔽率23.6%
接眼部Starlight Instruments Paracorr System (SIPS)
接眼部の取り付け角度22.5°
ファインダー国際光器 8倍50mm 正立 + 自作調光回路
EL軸直径φ920 mm
AZ軸直径φ730 mm
EL軸から接眼部までの距離1200 mm
天頂時の接眼部の高さ1856 mm
ミラーボックス重量37.6 kg(主鏡・主鏡セル・主鏡フタを含む)
トップケージ重量8.3 kg(アイピース・ファインダー・遮光板を含まず)
ロッカーボックス重量22.5 kg
鏡筒合計重量57.4 kg(アイピース・主鏡フタを含まず)
総重量79.9 kg(アイピース・主鏡フタを含まず)
EL軸操作に必要な力上方向 1.9 kgf @EL = 45°
下方向 1.7 kgf @EL = 45°
AZ軸操作に必要な力3.3 kgf @EL = 60°
固有振動数・時定数7.4 Hz・0.2 秒 @EL = 45°
スケッチ最高倍率1600倍(2022年2月4日)
スケッチ最微等級16.9等(2019年12月6日)
22.3等/平方秒(2019年12月6日)
スケッチ最遠方天体z=2.377(2020年11月7日)

他にも望遠鏡の機能や性能を特徴づけるパラメーターはあると思いますが、ここでは重要と考えるものについて一覧にしました。 詳細は以下、自作60cmドブソニアン計画の各頁を参照ください。

履歴

詳しくは 製作過程写真 をご覧ください。