Pentax XW10

Pentax XW10 side view
Pentax XW10。 2''アダプターに Howie Glatter Parallizer を常用している。

私にとって焦点距離10mm前後のアイピースは自作40cmドブソニアンで約200倍が得られ、銀河や球状星団を見るのにもっともゴキゲンな倍率が得られるアイピースだ。 そのため出来るだけ良いもので観望・スケッチしたいと考え、Pentax XW10 の購入に至った。 焦点距離10mmのアイピースは他にも NAV-12.5HW + EiC-H10NAV-10SW も所有している(いた)ため、2015年10月にこれらとの比較を行った。 自宅で行ったため空は明るいが、シーイングはかなり良く、また光軸も時間をかけて完璧に合わておいた。(なお自作40cmドブの接眼部にはSIPS が組み込まれている。)

まず C30 (NGC7331) で比較を行った。 NAV-12.5HW + EiC-H10 と NAV-10SW の見え方は極めて似ていて、いずれもシャープに結像する。 ここで NGC7331 がより良く見えることから、 NAV-12.5HW + EiC-H10 と NAV-10SW とでは NAV-10SW の方が透明度が高いように感じる。

次に Pentax XW10 と NAV-10SW の比較を行った。 Pentax XW10 の星像の結像具合は NAV-10SW とほぼ同じ。 わずかにフォーカサーを微調整するとピントの合う範囲は Pentax XW10 の方が狭いことに気がつくが、オンフォーカスの星像に関しては全く区別がつかない。 どちらも完全に結像していて、見ていて気持ちがいい。 透過率は Pentax XW10 の方が NAV-10SW よりが高いようで、NGC7331 がより濃く見える。 NGC7331 周辺の伴銀河の存在は XW10 のほうがよりはっきりと判る。 これも透過率の高さから来るのだろう。

さらに ステファンの五つ子 (HGC92) で Pentax XW10 と NAV-10SW の比較を行った。 Pentax XW10 ではいとも簡単に5つの銀河が検出できる。 しかし NAV-10SW では若干曖昧なところが残り、全体的にコントラストが低く、XW10 よりも注意して見ないとステファンの五つ子を見ることが出来なかった。 これはやはり透過率の違いなのかもしれない。 星像のシャープさは今回もほぼ同等で甲乙つけられない。 ただし見えるか見えないかギリギリの非常に暗い天体の検出では Pentax XW10 のほうが良いように感じられた。

なおこのアイピースに全く収差がないわけではなく、視野周辺ではメリディオナル方向にほんの僅かに星像が伸び、サジタル方向には伸びないといった非点収差が見られた。 これはメーカーサイト smc PENTAX XWシリーズ / 収差図から見る性能 の通りの振る舞いで、とても興味深い。

Pentax XW10の仕様
焦点距離10mm (10.1mm)
視野絞直径12.4mm
見かけ視野70度
アイレリーフ20mm
射出レンズ直径34.0mm
重量524g/394g
レンズ構成6群7枚
生産国日本

註:重量は Howie Glatter Parallizer/ 31.7mmスリーブ使用時の順に記載。 カタログスペックより実測値を優先して記載。 括弧内は視野絞直径から計算した値。

履歴

Pentax XW7

Pentax XW7 side view
Pentax XW7。 2''アダプターに Howie Glatter Parallizer を常用している。

2014年にハワイ島に転居してからいつも良シーイングに恵まれ観望できるようになった。そのためこれまで200倍前後が限界と考えていた倍率は、もっと高くても大丈夫だと思うようになった。そこで焦点距離7mm前後のアイピースをと思い、NAV-7SW を購入してみたのだが、いまいちヌケが悪く感じ、またシャープさも欠けているように感じていた。 そこで焦点距離がダブるのは承知で Pentax XW7 の購入に踏み切った。

まだ開封しただけで実際に使用はしていない。今後時間をかけて比較検討していきたいと思う。

Pentax XW7の仕様
焦点距離7mm (7.2mm)
視野絞直径8.8mm
見かけ視野70度
アイレリーフ20mm
射出レンズ直径34.0mm
重量519g/390g
レンズ構成6群8枚
生産国日本

註:重量は Howie Glatter Parallizer/ 31.7mmスリーブ使用時の順に記載。 カタログスペックより実測値を優先して記載。 括弧内は視野絞直径から計算した値。

履歴

Pentax XW5

Pentax XW5 side view
Pentax XW5。 2''アダプターに Howie Glatter Parallizer を常用している。

2016年5月に友人がハワイ島に遊びに来た際、自作60cmドブソニアンC59 木星状星雲 (NGC3242) を見る事になった。 このとき用いたアイピースは直前に購入した Ethos SX 4.7mm。倍率は約500倍。 しかしなんだか星像がイマイチで、微妙にピントの山が分からずシャープに結像せず、またバックグラウンドも明るく感じ、透明感もあまり良くなく面白くない。 そこで遊びに来た友人が Pentax XW5 を持ってきたということなので、お借りして使用したのがこのアイピースとの最初の出会い。

XW5 では倍率は約460倍と若干下がるが Ethos SX 4.7mm とほぼ同じ倍率・瞳径となるため適当な比較と言えるだろう。 比較して判ったことは XW5 のほうが星像、コントラスト、バックグラウンド、そのいずれもが明らかに勝ってるということだった。 ドブだと追尾出来ないため500倍近くだと「視野の広さ」が重要になると考えたが、幸い自作60cmドブではまだまだ十分に追尾可能な領域だったため、視野の広さよりも「見える」「見えない」の違いに必然的に意識が行ってしまったようだ。感覚的には XW5 のほうが「密度が濃い」見え方に感じた。

観望後すぐにアマゾンでポチし、最近手元に届いた。 今後冷静に比較検証し、観望に使っていきたい。

Pentax XW5の仕様
焦点距離5mm (5.1mm)
視野絞直径6.2mm
見かけ視野70度
アイレリーフ20mm
射出レンズ直径34.0mm
重量540g/411g
レンズ構成5群8枚
生産国日本

註:重量は Howie Glatter Parallizer/ 31.7mmスリーブ使用時の順に記載。 カタログスペックより実測値を優先して記載。 括弧内は視野絞直径から計算した値。

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Pentax XW3.5

Pentax XW3.5 side view
Pentax XW3.5。 2''アダプターに Howie Glatter Parallizer を常用している。

自作60cmドブソニアンでは倍率は約680倍となるためあまり使用頻度は高くないと予想されるが、シーイングの検証や、強拡大での惑星の観望用にと思い、購入。

7月3日に実際に使ってみたところ、思っていたよりも使いやすく、視野が狭いながらも簡単に追尾できた。さすがにピントが少しでもずれると星がすぐボケてしまうが、ピントの山は判り、細かい模様は見えてくる。XW5と比べると倍率が高いためかコントラストが低くなるように感じた。 今後も積極的に使っていきたい。

Pentax XW3.5の仕様
焦点距離3.5mm (3.4mm)
視野絞直径4.3mm
見かけ視野70度
アイレリーフ20mm
射出レンズ直径34.0mm
重量552g/422g
レンズ構成5群8枚
生産国日本

註:重量は Howie Glatter Parallizer/ 31.7mmスリーブ使用時の順に記載。 カタログスペックより実測値を優先して記載。 括弧内は視野絞直径から計算した値。

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